家づくりの考え方

私たちが作る家

世代を超えて長く住むことの出来る家を。

私たちは、何世代にも渡り使い続けられる家を、ただ劣化してゆくのではなく、時間が経つほどに味わいを増していき愛着を持って住み続けられる家を造りたい。建物が完成した時がいちばんの完成形ではなく、時が経って緑や木々が育ち、家族の暮らしと共に成長してゆくことで本当の家づくりの価値が見えてくるものであって欲しいと考えています。

【内 装】
既製品の新建材(木目シート貼の建具や合板フロアー)等は短期間で廃盤になってしまい、部品交換や修理が難しい場合が多く、消耗品的要素があります。しかし、造作建具や、無垢のフロアーは、修理や再加工が可能で、かつ時間が経つほどに味わいを増していき長くお使い頂けます。

【外 壁】
窯業系、金属系共に既製品では廃盤になり劣化などで1枚からの部分交換などはまず難しいのが現状です。しかし、杉板の外壁の場合は長期経過しても1枚からの交換が可能でかつ時間が経つほどに味わいを増していき長くお使い頂けます。

会津の気候に耐えうる性能

夏は暑く冬は寒い、四季の気候の変化がはっきりとした会津の家には、特に高い住宅性能が求められます。私たちがめざす、これからの家づくりは、限りあるエネルギーを最小限にかつ快適に過ごせる家です。
環境にやさしい住まいは、エコで人にもやさしい住まいでもあります。私たちは実現するため高気密高断熱、省エネルギーなどの建築技術を日々勉強追求しています。

高気密高断熱化にする事より温度差による「ヒートショック」を抑制

気密性の低い住宅では「煙突効果」により床下の隙間、コンセント・配管周りから外気が侵入する事により室温の温度変化が発生する事により血圧が急激に上下し「ヒートショック」リスクが高まります。
温度差の少ない高気密高断熱住宅は快適で健康を維持します。

パッシブデザイン

パッシブデザインとは、太陽の光や風といった、「誰にも等しく与えられる自然の恵み」を家の快適さに活用する手法のことでこれらをうまく利用した設計を心掛けています。

たとえば、
 ・暖かい空気は室内下部から上部へと移動する
 ・冷たい空気は室内上部から下部へと移動する
 ・太陽光は季節によりその角度を変える

丸太からの仕入れだからできること

地元会津産の杉や栗材を製材後、天然乾燥→ビニールハウス乾燥→羽目板や床材、耳付きの板でカウンターを造ったり造作家具もオリジナルで製作加工していますので自由にカスタマイズ出来ます。

暮らしをトータルでご提案

家だけでなく、家具やラグ、カーテンなどのインテリア、薪ストーブや薪づくりの道具や雑貨など…ショップを通じて暮らしをトータルでご提案しています。

外  壁

私たちはサイディングをオススメしません。外壁材の7割は「窯業系サイディング」と思われます。工期短縮、コストが安く、下地の通気胴縁も金物を使えば不要です。しかし、問題はメンテナンス。窯業系サイディングの素地は(セメント質材料+繊維質原料+混和材+水)簡単に言えばセメントの板。下記の写真のように、吸水性が良く水を吸うと冬に凍害でボロボロになります。
それを防ぐため表面に塗装、ジョイント部分にコーキングを施してあります。表面を塗装で維持されているので、10年ごとに塗装、コーキング工事を欠かせません。もし、15年後に凍害が発生し、今の外壁が販売されていれば、部分的に交換可能ですが毎年メーカーではデザインが更新されていきます。その面だけ違うデザインに貼替するなど対応が限られてしまいます。住宅ローンを抱えている人が、他に多額の工事をするのは困難です。建てる時のコストだけではなく、生涯のコストをなるべく最小限にする。という考えからサイディングに頼らない、かつ自然の風合いの素材を選択しています。

サイディングに水が浸透、凍結破裂した凍害発生状況

杉板外壁と杉板軒天

私たちがおすすめする杉板外壁は無垢材で水に強く、冬の凍害の心配もありません。耐久年数は昔から『一分十年』つまり3㎜で10年と言われています。単純に15㎜材の場合50年は耐えられることになります。古くから神社やお寺などでは杉板の外壁や建具を用いられてきました。木なので雨がかかる場所は腐朽菌で劣化しますが、雨のかからない場所では極めて長持ちします。また、ステンレスビスで固定しているため、30年後に同じサイズに加工さえ出来れば1枚からの交換も可能です。

杉板外壁を利用した神社

シルバーグレーの外壁

木材防護材塗装仕上 カビを生えにくくすることで耐久性が向上します。木に含まれるタンニンを発色させるため、色落ちがしにくく、最初から古びたようなアンティークな風合いで緑との相性も抜群です。雨がかかるところは色が抜けやすいため、数年に1度再塗装、お手入れをする事をおすすめします。無塗装の2.2倍は長持ちします。

木材防護材ドブ漬け作業風景

無垢フロアーと羽目板

【フロアー】
一般に使われているフローリングは、合板の上に0.2mmのスライスした板を張ったもの「合板フロアー」で、お引渡し時点で最高の状態で傷が付けば修復が難しい状態になってしまいます。無垢の杉フロアーは素足で歩きたくなる気持ちの良い素材で、住むほどに味わい深く変化していきます。
万が一傷が付いたら、「タオルにお湯を浸したまま放置→乾燥」この工程を繰り返せば深い傷でなければ復元出来ます。
(アイロンでも出来ます)

【羽目板】
無垢の杉板を加工し、壁や天井に使用し、壁は部分的に腰壁や一面のみにバランスを考えご提案する事も出来ます。

障  子

昔から使われている優れた建具として視線を隠したり光を和らげたり自在にコントロールでき、室内との相性も良く、比較的コストも安い。

和 紙 / 塗装クロス

『和  紙』
の持つ独特の風合いを楽しめます。また、湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出するという特性があります。
消音効果もあるといわれています。

『紙クロス』
天然の紙を素材とした塗装下地壁紙です。その上に水性の塗装をします。
通気性や透湿性にすぐれ、優しく居心地よい風合いに仕上がります。貼替不要で塗替が簡単に出来ます。

蜜蝋ワックス仕上

無垢の木材の呼吸と手触りを生かすため塗装は行わず、蜜蝋ワックスで仕上げます。
家具やフロアーで使用頻度が高い部分は油が抜けてくることがあります。
そんなときにはオーナー様ご自身でお手入れしていただいています。

造作家具・建具

空間デザインを左右する内部建具も木のデザインで製作する必要があります。
造作家具も空間に合ったサイズ、デザイン共に自由に作れます。

クローゼット・押入

衣類や布団を湿気から守るため桐合板で天井・壁を包みます。
クローゼット全体が桐箪笥になります。

地盤調査

スウェーデン式サウンディング試験により地盤調査を行い調査結果の必要に応じて地盤改良工事を行います。ケースによりますが部分改良で済んでいるケースもあります。

基礎工事

ベタ基礎 立ち上がっている部分と床一面を、鉄筋を入れたコンクリートで一体化して、大きな面で家の重みを支えます。「面で支えたほうが荷重を分散できるので、布基礎より耐震性が高いのが特徴です」コーナーハンチも標準で施工させて頂いています。主要な基礎出隅部分には、ハンチを作ります。出隅部分は、どうしても外部からの力が加わると力が集中する場所です。基礎の部分破壊、割れを防ぐために施工します。

ベタ基礎
ベタ基礎
コーナーハンチ
コーナーハンチ

木構造(木造軸組み工法)

ツーバイフォー工法とは違い、昔からの木造軸組み工法は木構造では8割を占め、将来の増改築リフォームにも対応しやすい特性もあります。

土台 国産ヒノキ 特1等乾燥材 120×120
国産杉 特1等乾燥材 120×120
梁・桁 国産杉・米松 特1等乾燥材
(構造計算により集成材を使用することもあります)
床下地 1.2階 24㎜根太レス剛床
外壁下地耐力面材 耐力面材+内部間仕切り壁 筋違い
玄関框 会津産欅 乾燥材

耐力面材と筋違いの併用

私たちは耐震等級3を目標に筋違いと耐力面材を併用しています。外周面全てに耐力面材を貼り、建物を箱型にして地震や台風のような横から加わる大きな力にも耐えるバランスの良い構造としています。モイスTMは無機質パネルで耐力面材として用いることで壁倍率3.8という最高強度を実現します。筋違だけの構造より地震・台風・火災に強い丈夫で長持ちする住まいをつくることができます。火災や白蟻にも強い材料です。

断熱仕様

繊維系断熱材は空気を閉じ込め布団のように保温します。高性能グラスウールは一般的なグラスウールより繊維が細かく保温性も高いのでしっかり気密工事をする事で性能を十分に発揮する事が出来ます。

私たちはZEHを超える≪HEAT20のG2グレード≫
北海道でも耐えうる雪国会津仕様を推奨します
外皮性能レベル別一覧表
外皮平均熱貫流率 UA [W/(m2・K)]
グレード/地域区分 1 2 3 4
建築物省エネ法 0.46 0.46 0.56 0.75
ZEH 0.40 0.40 0.50 0.60
HEAT20 G1 0.34 0.34 0.38 0.46
HEAT20 G2 0.28 0.28 0.28 0.34

会津地方は4地域、又は3地域

≪HEAT20のG2グレード≫
天井断熱又は屋根断熱 ブローイングGW 300㎜~
壁断熱 高性能GW 16㎏120㎜~
付加断熱50㎜~(押出し発砲ポリスチレン板)
基礎断熱 押出し発砲ポリスチレン板100㎜
(基礎内側立上り+外周部スカート断熱)

樹脂サッシ

熱の過半数は窓から逃げていきます。オール樹脂枠の採用で、枠の不快な結露も抑えます。
樹脂窓とは、窓のフレームが樹脂製でできている窓で断熱/遮熱/気密性に非常に優れています。室内側樹脂形材により、カビ・ダニの原因になる結露を抑制します。樹脂窓は高性能なLow-E複層ガラスと組み合わせることで、高い断熱性を発揮します。

樹脂サッシ ペアガラス仕様又はトリプルガラス仕様
ガラス 北東西面は遮蔽タイプ
南面は日射取得タイプ

玄関ドア

高級チーク材を使用した木製断熱玄関ドア
断熱性1.1W/㎡K

≪木製断熱玄関ドア キックプレート付≫

照  明

照明器具は主張の強いデザインが多く、電球の交換が出来ないタイプが多く、点灯しなくなれば基本的には交換になります。しかしモーガルソケットにボール球でシンプルに計画すればコストも抑えられ電球は自由に交換可能で主張の少ないシンプルデザインの照明になります。

換気設備

≪ダクト式全熱交換型換気扇第一種換気方式≫

① 冷暖房費削減
全熱交換型換気扇は、排気の際に汚れた空気と一緒に捨てていた熱を給気時に回収して室内に戻します。熱回収により空調負荷を軽減でき、冷暖房コストを抑えます。金額換算すると、第3種換気と比較して年間約2.5万円光熱費を削減できます。

② 冬の過乾燥、夏の多湿化を防ぎます
冬の過乾燥と夏の多湿を緩和する全熱交換型換気扇は、温度だけでなく湿度も交換して、室内の過乾燥を防ぎます。冬の乾燥対策と、夏の多湿を緩和するのに大きな力を発揮します。

③ 空気の清浄化
花粉も除去できる外気清浄フィルターを採用。花粉や砂ぼこりなどの侵入を抑えます。

給水・給湯ヘッダー工法

従来の先分岐工法の配管では台所を使っているとお風呂のシャワーの水圧が無いなんて事がありましたが、へッダーから設備機器まで基本的に1本ずつ配管されるため、給水・給湯量が安定します。接続箇所を最小限化でき、漏水リスクの軽減をすると共に維持管理が容易になります。

先分岐工法の配管イメージ 
ヘッダー工法の配管イメージ

排水ヘッダー工法

排水ヘッダーと基礎貫通スリーブを採用。従来の配管工法とは違い、集合配管により排水マスを出来るだけ少なくする事で、維持管理・点検などのメンテナンスが容易になります。基礎貫通箇所数も減らすことが可能で構造躯体を守ります。

排水ヘッダーなら・・・排水をまとめることで基礎貫通部を削減

メンテナンス

家は建てて終わりではありません。
お住まいを健全に保っていくために、ご入居いただいた後も安心のサポートをお約束します。
それぞれの部位ごとに保証期間を定め保証をしています。

長期保証(~10年)

基本構造部分(基礎・柱・床・屋根等)と雨水の浸入を防止する部分について

短期保証(~2年)

住宅性能保証機構の短期保証
例)クロスや隙間 仕上げに関わることなど

お引き渡し後

不具合を発見した場合やご質問などございましたらお気軽にご相談下さい。特にIHクッキングヒーターやエコキュート・石油ボイラー、ウォシュレット、食洗機などは電化製品と一緒で概ね10年前後では何らかの不具合が出てる傾向にあります。地元密着の工務店ですので、現地調査が必要な場合や建具調整、水廻りの緊急対応及び蛇口の交換など各種メンテナンスにも迅速に対応させていただきます。

消耗品の販売や消耗部品は弊社でも取り扱っています。

・換気扇フィルター
・蜜蝋ワックス・床クリーナー
・他

困ったときはお互い様

住宅会社の倒産などで、修理やメンテナンスに困っている方のために施工会社を問わず、相談・メンテナンス・修理を行っています。

ハウスメーカーとの違い

家を建てる場合のほとんどの方は、住宅展示場に行かれると思いますが、注文住宅を造る場合は ①ハウスメーカー ②設計事務所 ③工務店の3つが主要な依頼先になります。どこに依頼をしても工務店以外の方は実際には現場で家を造れませんので、工事をするのは地域の下請けの工務店なのです。ハウスメーカーの場合は営業マンが中心となり、間取りや仕様もある程度決まっている中から選択するので、基本的に現場作業の少ない工場で大量生産された新建材でしかご提案が出来ません。
仕上がりが想像しやすい点、こだわりが少ない方、お急ぎの方は施工日数も掛かりませんし条件の合う方は選択肢の一つになると思います。

木の家 会津 渡邉工務所

私たちはどんな暮らしをしたいかをお伺いし、間取り、図面、仕様を決めモノづくりが出来る職人たちの手により何もない状態から土を掘り、大工が木を削り、左官が石を貼り仕上げられていきます。基本的に造作建具、造作家具、フロアー、羽目板、外壁などを加工製作します。オリジナルで製作するのは打合せを重ね、図面で提案し非常に手間暇がかかります。もちろん施工日数も掛かります。ハウスメーカーと工務店での家づくりは構成する部材も過程も全く違いますのでそれぞれの特性に合う家づくりをおすすめします。

○○円/坪の呪文

ハウスメーカーでは○○円/坪などと表記されているのが一般的になっていますが、これはあくまでハウスメーカーのお話で、間取りと仕様が変わらず何千棟も建てられている家なら○○円/坪と表記は出来ます。(ハウスメーカーによりどこまで含まれるかは違うようです。)しかし、家族構成、仕様や造作家具、面積の違う施主様に合わせたプランではそれは出来ません。
打合せを重ね、図面、仕様を決めて初めて拾い出しが出来ますので詳細なお見積りしかお出し出来ません。

家は少しでも安く買った方がお得なのか?

断熱レベルと冷暖房費の差

誰でも「品質の良い家を、少しでも安く手に入れたい」と思うのが普通ですが、購入しやすいように価格帯を抑えた住宅性能の低いローコスト住宅等はキッチン、設備など見た目のカッコよさと引き換えに必要最小限の性能しか備えていません。住み始めてからお金のかかる住まいでもあります。高気密高断熱住宅に住むことで健康的な生活が出来るだけでなく暖房費や冷房費を減らす事ができ、長期間で考え将来に向けて大きな節約が出来ます。
一生の住まいを手に入れたのに、“安物買いの銭失い”になるのでは意味がありません。「初期費用が安い家がお得とは言えない」 ランニングコスト(光熱費)が安い方が、長い目で見てお得になります。
図は東京にある120㎡の住 宅に4人で生活した場合の暖冷房費のシミュレーションの結果です。一年間では大きな差に感じられませんが、30年その住宅に住み続けると燃料費の値上げが無いものとしても断熱性性能の低い住宅と高い住宅では222万円もの暖冷房費の差が生じます。つまり、断熱レベルを向上させることは将来への投資と考える事が出来ます。

断熱レベルと冷暖房費の差の図

新築住宅の高断熱化の省エネ便益と健康維持便益

図は断熱工事に例として仮に100万円をかけたとき、そのコストを何年で回収できるかをシミュレーションしたもので、光熱費の削減だけで29年。断熱性を上げた暖かい家に住まうことで健康リスクの低減が期待でき、病気にかかることで発生する医療費も考慮すると本人負担でわずか16年。健康保険にかかる公的負担まで加算すれば11年で回収が可能になります。
住宅の断熱性能を向上することは身体を健康にするだけではなく光熱費、医療費の大幅な軽減になります。私たちは健康で豊かな暮らしが出来るよう一緒に考える機会とご提案をしています。

新築住宅の高断熱化の省エネ便益と健康維持便益の図

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